【3月24日】
3月24日(土)10:10ラウンジ到着、エレベーターで長田さんとすれ違う。
吉田研究室へ。ラウンジへ通されプロジェクターのある場所など確認。

しばらくしてシスター中里登場。長田さんも戻ってきて吉田先生と11:30過ぎまで4人で話し合う。論文作成上でのreferenceの書き方が日本の論文は曖昧だが、英語圏の論文では極めて厳しい、など。そうした論文作法をきちんと身につけないと、なかなか論文として認めてもらえない。





長田さんは、一年間の研究生生活を終え、県に報告書を提出せねばならず、それをまとめている最中である。研究生とは大学院生と同じ学費(70万円)を支払い、キャンパス、図書館には自由に出入りできるようになり、Internetも利用できる。しかし単位認定はされない。聴講自体は望む授業はほぼ受け入れてもらえた。ただし、添削などの多い科目の教官からは「君の分までは添削できないかもしれない」と言われた。試験やペーパー提出も全くの任意で出さなくても済ませられる。ただ長田さんは全て取り組んだ模様。

長田さんが取った授業の中に大学1年生用の英語の授業があった。高校卒業直後の学生に混じって受ける授業は彼らの反応を観察することのできる、絶好の機会であったようだ。自分たちが高校で担当した学生が、大学に来てどんな授業を受け、どう取り組むのかを目の当たりにするチャンスはそうそうないであろう。また吉田先生の英語科教授法の授業でも、模擬授業をしたが(インドネシア語)実際に教えているプロとして他の院生に大きな刺激となった。吉田先生としては「助手を得たような感じであった」とのこと。

12時半過ぎ?ご本人の風邪とご子息の風邪の看病のため、長田さんは帰宅。
さてシスターと二人で昼食にでも出かけようかと思っていると、松村さん登場。
しかも長田さんを引き戻して、、^^;)

で以下のような議論が展開:(話し合いをしながらの入力。大谷自身が聞き入ってしまい、思ったほどの入力量がない)
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何をやるかきっちりと生徒に伝えて、納得させて取り組むとうまく行く。(長田)

こういうことをやると初めに示して始めると良い(松村)

単語の覚え方一つとってもその覚え方を教えてあげる点から授業で、指導し
毎回の授業で少しずつ時間をとらないと、いけない。(長田)


ハリーポッターを入れる分は教科書を削った。(松村)

Make funny sentences. (practice of sentence pattern.
形容詞のリスト、動詞のリスト、名詞のリスト(松村)

生徒にとって品詞の概念、文型理解は難しいが、Make funny sentences
の練習はとても役に立ちそうだ(大谷)

ゴールを見せる。
生徒と同じレベルでしてみせる
うまい人(NATIveではない日本人の上級の人)がやっているプロセスを見せる。
craftmanship


シラバス作り?が大切
最初の2,3ヶ月は生徒の特徴、雰囲気、学力を見定めるために必要。その後でないと本当のシラバスは難しい。生徒に「こういうことを大切に考えて、こういう方針で行きます」と伝えることが大切。

音読、作文でも個人にまたはまとめてコメントすると生徒に伝わる、かな。

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おそらくこの時点で一旦切れて、新道のバンビへ昼食をしに行く。(中里、松村、大谷)長田さんは帰宅。

昼食を終え、3人で「さてあとの時間はどう使おうか?」と考えていたところに
飯田さん、藤沢さんが揃って登場。図らずも話し合いが盛り上がる。


多分そのときのメモ(↓)
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クラス全体で話そうとしない生徒はグループ活動が効果的?
3,4人のグループなら余り話さない子供も話す。グループ学習はteacher-centered と
student-centeredの折衷案?
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吉田先生、六本木の講演を終えて、再度合流(4:30位?)

それ以降のメモ(↓)
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2学期制の導入の問題、メリット(飯田)

3学期制で中間試験の範囲が細切れになるよりも、まとまった活動のできる2学期制の方がよいのではないか?(吉田)

(教育現場の問題 中学)(藤沢)
週3時間の問題(新学習指導要領) 週担当時間 21時間(そのうち総合の時間が2時間)たくさんのクラスを回って、生徒の名前すら覚えられない。

2002年総合学習の時間の問題  何を勉強するか、から決めないといけない。英語の授業準備より大変。


山田さんたいやきを持って登場! Who moved my cheese?

ハリーポッタの利用。  教師が選んだ一部を日本語で読んで聞かせる(後には該当部分のコピーを配って予め読ませた。この方が速い) それから英語部分を感情を込めて読んで聞かせる(対象中2)(松村)

スペルを全部続けて(スペルも入れず)読ませる練習(山田?)

森井さん、登場!(たいやきのにおいをかぎつけた?)

歌舞伎を歌舞伎座に見せに行っても寝るが、歌舞伎役者を学校に呼んで講堂で演じてもらうと興味津々で見る。(藤沢→山田 ?)自分たちの生活範囲に入ってくることで親近感が増す。劇場に行けば自分たちはもてなされるお客さんだから寝るが、学校に呼べば自分たちがもてなす側、見られる側に立つので、意識がかわる(森井)

小磯さん、登場。
このあたりで「英語教師がすべてを背負い込んではいけない。」という吉田先生の発言あり。異文化間理解もコミュニケーションスキルも論理的思考の訓練も国語や社会の先生の活躍の場、のはず。では「英語教師が英語教師たる仕事は何か?」
吉田先生曰く「コミュニケーションを取ることの大切さを伝える」こと。

先日の大阪の研究モデル校(教育Todayで紹介)のアンケートによると
(質問項目は「英語の授業でなにがしたいか?」??)

1年から6年になるにつれ「外国について知りたい」の割合は減る。
コミュニケーションがしたい、は増える。
実践的なこと(料理、工作)ができるようになりたい、は学年を通じて高い。
ゲームがしたいは高水準の幅の中には留まるが、傾向としては下降曲線。

したがって生徒もコミュニケーションへの願望が強い。

#Strategic Interactionはturn-takingをしてよい、という話はどうした流れで、出てきたのだったでしょうか??

ただ、コミュニケーションを取ることの大切さを伝えるのは、それこそ英語教師だけが背負ってはいけないのであって、小磯、大谷などは「英語科目担当者として英語教師がuniqueになすべきこと」が気になる。

#小磯さん、ここでのつっこみを補ってください。(すでに少し英語で入ってますね)

大谷は「長田さんの指摘で、『単語の覚え方など教師が「はい、家で自分でやっておけ、と放ってしまいがちな活動を、授業の時間を使って指導し、一度指導して終わりにせず、きちんとその後の授業でもreinforcementをすべきだ』とあったが、そうした単語、構文をきちんと覚えさせる指導が英語教師にuniqueと考えられるのではないか」と意見を求めた。吉田先生はうなずかれた。

明海大学の教授が会議通訳技術の養成を目的とした授業展開をしていた。うまく行かず吉田先生の講演を聴いたあと、観光通訳の対応に焦点を移したいが、と相談してきた、
という話はどの流れだったでしょうか??>皆様

いずれにせよ、学習者にとって身近なことに切り口を見いだし、そこから始めないといくら社会的に重要な大きなテーマを扱っても学生はついてこない。(三浦先生の例)

日本はEFL環境だからquantativeな面での英語導入?接触には限界がある。となると
qualitativeな面で補うしかない。三浦先生の授業、取り組みはその好例。


【3月25日】






open seas (国内、国外)
アメリカでは国内のopen seasがある(スペイン語話者とのコミュニケーション internal open seas  日本はexternal open seasを考慮の中心とする、ただexternal open seaがないわけではない。群馬、六本木)

fish bowl (限られた環境すべて面倒をみてもらう)

teacher-centered 覚えることも決められ、全て指示を受け、それで生きている

learner-centered の活動が入れば、すでにopen seasの領域に入っている。


fish bowl
EFL環境の人へのメッセージ。アメリカ人は日本の事情がわかって面白かった
ラテンアメリカの人達は自分たちの環境と同じで整理しやすく面白かった。

fish bowl 学習者を言語に適応させる、
open seas 言語を学習者に適応させる


日本人はどんな英語を勉強すべきか?(飯田)
二つのレベル  全国民が身につけるレベル(bics)

自分が外国に出たとき、現地語が話せなければ英語を使うしかなく、その英語に対応してもらいたい。だから国内でも同じ事をしてあげる素地を養う必要あり。

国のpolicyがはっきりしていないと現場教師はやっていけない。

ここでアリーナ先生から国際電話!!

異文化の中でのコミュニケーション経験を持っているかいないかは
現場の教員の資質に大きく影響する。できれば全員がそうしたコミュニケーション体験を持っていることが望ましい。

文部省に英語教員全員研修をさせて欲しい。
1)指導力の研修
2)英語力養成の研修

中高の先生の研修会が別々になっている。(現場に戻って使える道具を研修するならば
中高が一緒だとやりにくい面もある)

        専門家が必要とする英語能力 (calp)

理論と実践現場の差。

研修する側としても精神的刺激を受けました、だけでは少し困る。
feedbackの場が欲しい。(吉田)


神奈川県の中学は基本的に成績が悪くても高校進学が可能なので、英語なんて勉強しなくても良いという考えが蔓延している。モーティベーションの与えようがない。(藤沢)

rate building matching practice これ自体は面白いがその後のリーディングへの
つなぎが難しい(高橋)